'空気の箱'
制作/ 2022年3月
空気の箱/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也
air cube
air cube/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa
size/ 55mm x 55mm x 55mm
製本の過程で溢れ出る紙片を閉じ込めた薄い和紙の
立方体。
airy washi paper cube contains tiny pieces of paper
out of making holes in the process of binding.
古い紙でつくった小さな丸い箱。
右から2番目は琥珀糖。
mini round boxes covered with
old Japanese papers.
candy crystals the second from the right.
「十冊の本と箱」の冊子のページを
3つの箱に仕立てました。
three boxes out of the pages from
'10 books +10 boxes' booklet which
published in 2013.
『Rêverie 日曜日の夢の始まり』
上柿絵梨子
2020年12月制作
製本/ 都筑晶絵
デザイン/ 山元伸子
写真/ 湯浅哲也 (colonbooks)
’Rêverie’ by Eriko Uegaki
bookbinding/ Akie Tsuzuki
book design/ Nobuko Yamamoto
photo/ Tetsuya Yuasa (colonbooks)
2020年3月から、毎週日曜日の夜にYouTubeに
アップされた即興演奏のプロジェクトが一枚のCDに。
音と共に上柿さんのメッセージやドローイング、
写真も織り交ぜられたブックレットになりました。
piano improvisation by Eriko Uegaki on every
Sunday night since March 2020 during lockdown
recorded on a CD.
I bound a booklet with her message, drawings, photos
and a CD on a back cover.
風合いのあるグレーの表紙に、グレーの麻糸で
綴じています。
CDは最後のページに斜めの切り込みを入れて
収めました。
I bound with grey linen thread for the soft textured
grey cover paper and insert a CD with a diagonal
slit on the last page.
2021年手帳
2020年12月 制作
デザイン + 製本/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也 (colonbooks)
diary book 2021
design + bookbinding/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa (colonbooks)
今年の手帳は淡いピンクと水色を表紙に、
これまではカレンダー形式だったのを、
yさんのをまねて横書きのレイアウトに
しています。
my diary book for the year 2021 with pink and
pale blue cover.
今年最初に書き込んだ予定は延期になってしまいましたが( ; ; )
たのしみが延びただけですよなんて嬉しいメッセージをいただいて
こころがあたたかくなりました。ありがとうございます。
今年も粛々と本づくりに励みたいと思います。
the workshop in Tokyo has been postponed again but I was relieved
to hear from my student's mail that said I'm saving that pleasure for the next!
手帳には前年集めた紙を綴じ込んでいます。
5年ぶり?くらいに訪れたともすけさん、
変わらずしみじみおいしいごはんをいただいた
その日のメニュー(玉ねぎのピュレに
感動しました)も入れています。
Bound with some papers I've been collecting included in a menu
paper at restaurant Tomosuke. It was a first time in more than
five years and it was so good as always.
仕事でやり取りした荷物が包まれていた
ムーミンの刷り出しも。活字での印刷に
奮闘するムーミンにほっこりします。
空白のページが多かった去年を振り返りながら、
おろしたての日々が少しでも彩られますように。
Also bound with moomin pages which used as
a wrapping paper.
I hope we could fill out colorful days on your diary.
芳名帳と箱
2020年11月 制作
芳名帳 + 箱制作/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也(colonbooks)
box for guest books
guest book + box making/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa (colonbooks)
表紙は穴があいてつぎはぎされた布、
それらもそのまた何十年も前から
受け継がれてきたもの。
clothes that are old, worn-out, and covered
with patches has been passed down for generations.
『彗星菓子手製所の和菓子』のための特装
2020年10月 制作
箱制作/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也(colonbooks)
'Wagashi for creation by Suiseikashi Teseisho'
box making/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa (colonbooks)
10.27-11.08 に銀座の森岡書店で開催された
彗星菓子手製所さんの本の出版記念のために
特装の箱をつくりました。
ひとつは作者に、簡易版を予約販売しました。
made special boxes for a book by Suiseikashi Teseisho.
at book launch exhibition at Moriokashoten 10.27-11.08
本の刷り出しをいただいたので、箱の底に
本の1ページを貼っています。
used a waste page from the publishing company
on the bottom of the box.
蓋付きの箱には蕗の薹の砂糖漬けが入っています。
Butterbur scape which is a edible wild plant preserved
with sugar in a mini box with a lid.
accordion book
painting by 金昌裕
2020年9月 制作
蛇腹本制作/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也 (colonbooks)
accordion book making/ Akie Tsuzuki
painting/ Kim Chung-yu
photo/ Tetsuya Yuasa (colonbooks)
ワークショップで教えている小さな蛇腹の本。
2008年に教室を始めて以来ずっと教えているもの、
一枚の紙を折って端と端を背で留めて14ページの本に
なります。
a small accordion book folded a long piece of paper becomes
14 pages which I've been teaching at my workshop since 2004.
大阪にあるアトリエひこの石崎史子さんにこのサンプルを
送ったらこんなすてきな作品集が届きました。
折ってある紙に描くことも、描いたものを折ることも、
ひこのみんなは面白がってくれているようで、
いつか「アトリエの作品を折る」展をしたいなと話しています。
『12の匣』展 at 夏至
2020.9.10 – 9.22
2020年7-8月 制作
箱制作/ 都筑晶絵
写真/ 宮田法子 (夏至)
'box art created by 12 artists' at gallery geshi
2020.9.10 – 9.22
box making/ Akie Tsuzuki
photo/ Noriko Miyata (gallery geshi)
長野市の夏至さんでの箱の展覧会。
12名の異なる素材でつくられた箱が並びました。
今回つくったB5サイズの箱は自分でほしいなと
おもっていた薄いサイズでつくりました。
12 artists made boxes with different materials
at the exhibition at gallery geshi in Nagano.
I made several sizes of boxes for it.
DMに使用していただいたこの箱は、学生の頃、ヨーロッパの
どこかの街の蚤の市で(どこの国かさえも忘れてしまった)
見つけた4つの引き出しのあるマッチ箱からイメージして
つくったもの。
といってもスイスの学校の箱の授業でうーんうーんと
考えてアイデアを捻り出したものなのだけれど、
そのときはすっかりそのマッチ箱のことは忘れていて、
日本に戻って実家で見つけたとき、あ、これ!と思い出した
のでした。
正方形の箱の内側に十字の仕切りをつくって、そこにぴったり
納まるサイズの小さな4つに引き出しを。今回は取手にリボンを
つけてみました。何を入れようか。入れなくてよいのかな。
『やお豊』メニュー
2020年6月 制作
製本/ 都筑晶絵
メニューデザイン/ 溝田尚子
写真/ 湯浅哲也 (colonbooks)
menu book for yaotoyo
bookbinding/ Akie Tsuzuki
menu design/ Naoko Mizota
photo/ Tetsuya Yuasa (colonbooks)
子供の頃から家族で通っている地元の中華料理屋さん
のメニューを作りました。
道路拡張のため前より少し移動して、お店もあたらしく
なりました。
Made a menu book for a Chinese restaurant 'Yaoytoyo'.
I've been there since I was a kid with my family.
メニューはランチとディナーのサイズ違いの2種類。
どちらも表紙に金の箔押しで店名を、ディナーメニューは
メニューが変わった時にも変更できるように綴じ込まず
紐で通しています。
two menus for lunch and dinner. Print the name of the
restaurant with a gold tooling on the cover.
やさしい味の町中華。
わたしのおすすめはチャーハン、
餃子、五目ラーメンです。
豊田に行かれることがあればぜひ。
fried rice, fried dumplings and ramen is my favorite dish,
try going there when you visit Toyota.
notebook “Blätter”
制作/ 2020年3月
造本/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也
bookbinding + design/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa
高松市にあるplus 106のためにワークショップでも教えている
製本、'interlocking tab album' でノートをつくりました。
表紙には庭や歩いているときに拾った落ち葉を、
中はブランクのノートです。
notebooks bound with 'interlocking tab album' binding
for plus 106 shop in Takayama Kouchi Japan.
Found fallen leaves on the front cover and blank inside.
この製本は糸を使わずにそれぞれのページに耳を作り
それを互い違いに組み合わせて綴じられています。
ページは袋状になっているので、フレームをつくって
紙のコレクションや落ち葉を挟むのもよいかなと思います。
This book structure is interlocked with the tabs of each page,
and all pages are double-leaved.
This will help you to organize frames of pictures, which will be made from provided samples of collected papers,
dried flowers and leaves.
'limp binding notebook'
2020年2月 制作
造本/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也
bookbinding + design/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa
limp binding(リンプ製本)は16世紀以前に用いられていた
技法で、その時代は羊皮などの動物の皮を表紙に用いて
いました。
表紙に厚紙を用いない柔らかい表紙の製本のひとつで、
ワークショップでも教えています。その中でもさまざまな
バリエーションのあるロングステッチ製本でノートを
つくりました。
Limp bindings which have a flexible cover consists of a single
piece that wraps around the book block. It used flexible cloth,
leather or vellum for the cover was produced at least as early
as the 14th century and probably earlier.
I've been teaching this technique at my workshop and I made
sample notebooks using my friend's kids drawing for the cover.
'芳名帳'
2019年11月 制作
造本/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也
'guest book for TORICI'
bookbinding + design/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa
展示会に来ていただく方のための芳名帳。
箱入りで、白っぽくということでこの形になりました。
a white guest book in a white slip case ordered by
TORICI.
いろんな白い紙を綴じこんでいます。
しろーいノートなので、一つポイントにピンクの糸を
使いました。
bound various types of white papers with fishing line and
pink line on the edge.
糊を使わない製本なのでとても開きがよいのが
特徴です。
It’s non-adhesive binding so ittopens very flat,
and it’s nice to write in.
名刺やショップカードなどを入れる箱型の
カードケースです。
Boxed-shape card case for business cards and
shop cards with a different linen thread closure.
香川、高松市にある+106さんに納品しています。
どれも違う紙や布で覆っているので、どうぞお手に取って
ご覧ください。
These are available at plus106 shop in Takamatsu,
Kagawa. Covered with different papers and clothes,
so please have a look at the shop.
名刺やショップカードなどを入れるカードフォルダーです。
1mほどの紙を折り畳んでページができています。
Card folder is a single sheet of folded paper.
14 pockets can hold business cards and shop cards.
香川、高松市にある+106さんに納品しています。
どれも違うカバーと麻糸やリボンの留めを使いました。
こちらもどうぞお手にとってご覧ください。
These are also available at plus106 shop in Takamatsu,
Kagawa. Covered with different papers and closures,
so please have a look at the shop.
'手帳'
2019年11月 制作
デザイン + 造本/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也
'diary book for 2020'
bookbinding + design/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa
2003年からつくり始めた手帳。自分のためにとつくり始めたものが
いつしかオーダーを受けるようになってもう15年が経ちました。
列帖装の製本を元に、釣り糸を用いて綴じるこの製本はヴェロニカさん
のところで働いていたときに教えてもらったもの。ページには集めて
いた包装紙やDMなどを挟み込んで綴じています。オーダーを受け始め
てから、依頼者の好きなサイズ、デザイン、そして好きな紙も入れ
込んで作っています。
I started making my diary using a binding technique influenced
by Veronika’s work. It’s a Japanese traditional ”retch so” binding
using fishing line. It opens very flat, and the fishing line is hardly
visible, and it’s nice to write in. The text blocks come from
the papers I collect throughout the year : wrapping paper,
exhibition fliers, etc.
At first I made it for myself, but then my friends asked me to
make some for them, so eventually I started taking orders in 2004.
表紙の紙もそれぞれ異なります。sちゃんのは薄いグレーの紙を
表に、裏は羊毛を漉き込んだ羊毛紙を使っています。
grey paper on the front and white paper with wool on the back.
I chose the papers for my friend who is pattern maker for
a fashion brand.
見開きひと月のカレンダーは、月曜始まり、日曜始まり、
英語、フランス語、ドイツ語表記などさまざまです。
monthly calendar on the facing page, starting from Monday
or Sunday, in English, French German...etc and options
can be added upon request.
'紙縒で綴じるノート'
2019年10月 制作
造本/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也
'watoji notebook'
bookbinding + design/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa
雁皮紙の紙縒で綴じた和綴じのノート。
表紙には今年の夏の終わり、庭で咲いていた百日紅の
花を施しました。
notebook bound with twisted ganpi paper.
decorated crepe myrtle which I picked in the garden
at the end of this summer on the cover.
『裁縫箱」展 at 月日荘
2019年8月 制作
箱制作/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也
oval and round boxes for 'the sewing box exhibition' at tukihiso
box making/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa
製本作業でも裁縫道具と同じように針山や糸切りバサミを使います。
自宅用には陶器のペン立てに入れていますが、ワークショップで持ち歩く
ときは紙の箱に入れて持ち歩いています。
『裁縫箱』展への参加のお誘いをもらったときに最初に思い浮かんだのが
オーバルの箱。1月のippoでの展示のときに初めてつくってみました。
四角い箱ばかりのなかでちょっとテイストの違うオーバルの箱は
最後まで残っていたのですが、「え?これよくない?」と最終日に手に
取ってくれたのは御菓子丸の早陽子さん。
まだ空っぽのままお気に入りのものを入れる棚に入っていると聞きました。
それだけで嬉しい。
小さな丸い箱は針山にしても、大きいオーバルの箱には道具が一式
入ります。土台を組み立てるのがちょっと難しいのですが、布の切れ端や
針道具などを入れるのにはこの角が丸い方がいいとのツゲちゃんからの
アドバイスもあったので自分用にもつくってみようかな。
『尹 煕倉 Sand River Work
-瀬戸内 guntûのために』
特装の箱
2019年3月 6部制作
文章/ 尹煕倉、堀部安嗣
編集/ 森桜
デザイン/ 木村幸央
特装の箱制作/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也
special box for『Yoon Heechang
Sand River Work -for guntû』
works and text/ Yoon Heechang, Yasuji Horibe
Editor/ Sakura Mori
bookdesign/ Yukio Kimura
box making/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa
美術家の尹 煕倉は、旅人の眼でその土地、その町に
しかないものを材料にして各地の川で砂を採取し、
顔料にして絵を描いています。今回は初めて瀬戸内海を
めぐる客船「guntû」のために海の砂を採取して、
絵画「Setouchi」を描きました。
Artist Yoon Heechang collects sands from rivers
to make pigments to paint with using
the perspective of a traveler and materials unique
to the place or the town.
This time, he collected sands from around Seto
Inland Sea and drew the Setouchi landscape for
a cruise ship 'guntû' for the first time.
冊子のデザインは木村幸央さん、この本の制作に
関わった方々に渡したいと、特装の依頼を
いただきました。冊子の表紙には瀬戸内の地図が
印刷されています。印刷サンプルを頂いたので、
箱の片面と背に用いました。3冊分並べると、
関門海峡から淡路島まで、尹さんがめぐり、
そして客船guntûの航路の風景が浮かび上がり、
遠い場所からその風景を眺めているような
もうひとつの景色を見ているような箱に
仕上げました。
『Yoon Heechang Sand River Work -for guntû』
book designed by Yukio Kimura and he asked
me to make special boxes for the people involved.
I used the printing sample which printed the map
of the Seto Inland Sea for the cover of the box.
The viewers will experience the Sea where he
traveled and the routes of the cruise ship
'guntû' as if observing the self looking at
the paintings from somewhere faraway.
荷物を送るとき、お礼を書きたいときのためにストックして
おきたいポストカードや一筆箋。
蓋のある箱にしまっておくとほしいものをすぐに
取り出せないので蓋をつくらずにそのままにしてあった
丸いケースに入れるようになりました。
ほしいカードも一目瞭然、すぐにヒョイっと取り出せるのも
よいところ。それ以来、目につくところにいつも置いて
綴じたノートなども入れています。
和紙をプリーツ状にしてストライプをつくったものや、布を
覆ったりしてたのしんでつくっています。
I've been collecting postcards for writing greeting cards
and writing papers and envelopes. Once I made a round box
without a lid and found that it's nice to take postcards out easily.
Since then I put it on my working table and keep collecting
cards imagining someones faces.
covered with cloths and pleated thin washi paper on it.
'writing paper & envelopes'
制作/ 2018年6月 30部制作
封筒と函/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也
jun. 2018, 30 editions
envelopes and case/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa
ananas press『エアメイル』展に合わせて
レターセットをつくりました。
便箋は『エアメイル』からランダムに、
封筒は祖母の書いた手紙から型をとって
います。
writing papers were chosen randomly from
『AIR MAIL』by ananas press.
the form of the envelope came from a letter
from my grandma.
ananas press
”Letters from Reiko 1975-1984”
2017年10月 1部制作
箱制作/ 都筑晶絵
タイトル/ 星幸恵
写真/ 湯浅哲也
box making/ Akie Tsuzuki
title/ Yukie Hoshi
photo/ Tetsuya Yuasa
”Letters from Reiko 1975-1984”は、わたしの
祖母が祖父の仕事の都合で1975年から1984年の
間にアメリカに住んでいた頃、日本に暮らす
祖母の母である曽祖母に宛てた手紙を綴じ込めた
作品です。
”Letters from Reiko 1975-1984” enclosed
about 80 letters written by my grand mother
in the United States to her mother (my great
grand mother) in Japan about 40 years ago.
『エア メイル』展のためにつくった切手を入れる小さな箱。
アメリカから送られた祖母の手紙にも70年代、80年代の
アメリカらしいデザインの切手が貼られていました。
祖母が選んでいたのかな。
mini boxes for collecting stamps made for the exhibition
'AIR MAIL' I found beautiful stamps on the letters from
my grand mother in the U.S. in 1975-1984.
展覧会のDMにはこの切手を貼りました。
『手紙は羽ばたく鳥のように飛んでいくのではないかと思う
ときがある。離れ小島でも遠い外国でも、ごくさりげなく手紙が
とどく。苦労の影は少しもみせずにうれしそうに手紙は
飛んでいく』(通信文化新報 H5.7.1)
93年のふみの日切手、やなせたかしさんのデザインです。
I send postcards of our exhibition with this stamp to my friends.
It designed by Takashi Yanase in 1993,
"Letters seems like flying birds, reached it casually
even to the small island or far away country.
It seems flying happily without struggling."
'ドローイング・ノートブック'
2017年9月 15部制作
ドローイング/ 森北伸
造本/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也
'drawing notebook by Shin Morikita'
15 editions
drawing/ Shin Morikita
bookbinding + design/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa
十和田現代美術館での展覧会、『遠くからでも見える人
森北伸 展 絵画と彫刻』のためのオリジナルノートブック。
Original drawing notebook for the exhibition at Towada
Art Center in Aomori prefecture in Japan.
高校生のときからお世話になっている彫刻家の伸ちゃん、
アトリエで選んだドローイングは どこを切り取っても
伸ちゃんらしさがあって、どこにもないオリジナルな
ノートブックに仕上がりました
We've been knowing each other since I was teenager,
so it's honored to be able to work with him.
I picked up different original drawings for each notebooks,
but it shows himself whichever of them I chose!
つつみのことわり「包之記」の研究 / 山口信博と折形デザイン研究所
の特装の箱をつくりました。
グレーボールでつくった夫婦箱を和紙で包み、「つつみのことわり」の
本でも使用した版でタイトルをつや消しのスミで箔押ししています。
special clamshell box ordered by a graphic designer Nobuhiro Yamaguchi an author of 'つつみのことわり'.
grey cardboard box wrapped with Japanese paper, and the title embossing with black foil.
韓国の写真家、具本昌さんの ' 紙花 ' シリーズを
納めるための特装の箱。
大きさは約540mm x 360mm、額縁の中にプリントを
入れるような仕様にしています。
Special boxes for Korean photographer, Bohnchang Koo
which contains the series of his prints '紙花 paper flower'.
The size is approximate 540mm x 360mm, you'll see
the prints in the flame-like box.
韓国の宮中文化として伝統行事の際につくられていた '紙花_ jihwa'
ですが、いまではほとんど見かけることはないそうです。
それを貴重な文化のひとつとして伝えるために具さんとjihwa研究者の
方によって写真に残したのです。
traditional Korean paper creations- “jihwa” -were appreciated
for aesthetic values and cultural symbolism by photographer
Koo Bohnchang and jihwa researcher Kim Tae-yeon
Though mostly forgotten today and occasionally mentioned
as a genre of “hanji” (traditional paper) crafts, jihwa have held
important symbolic meanings in Korean culture, according to Kim.
タイトルは「紙花」、具さんを紹介していただいた
山口デザインの山口信博さんに活版印刷でタイトルを
つくってもらっています。
title for letterpress printing on the lid by Nobuhiro Yamaguchi
whom a good friend with Koo san.
'care of press book'
2017年1月 18部制作
製本 + スリップケース/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也
bookbinding + slip case/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa
'care of press book'
2017年1月 18部制作
製本 + スリップケース/ 都筑晶絵
写真/ 湯浅哲也
bookbinding + slip case/ Akie Tsuzuki
photo/ Tetsuya Yuasa
山口デザイン事務所がデザインスタディとして
18年にわたり制作してきた'care of press’ の冊子を
一冊に仕立てました。
I bound 'care of press' booklets which Yamaguchi
Design Office has been making over eighteen years
into a hardcover book.
展覧会のための芳名帳。格子柄のフランスの古い紙を本文にして、
糸綴じをしています。観音折りにした表紙と背をつないだ製本、
スイスにいたときにBenjaminに習った綴じ方です。
guest book for the exhibition.
using french old plaid paper and bound with linen thread.
unique binding which I've learned from Benjamin who is
my classmate in Ascona.
くるみ製本と異なり、表と裏、背にそれぞれ違う布を用いることが
できます。開きもよいので書き込むのに適した製本です。
it's different from case binding, so I chose different clothes for both side
of the covers and the back. it opens flat and nice to write in.
'round boxes for tarte à l'ananas'
制作/ 2016年6月
箱 / 都筑晶絵
写真/ 鈴木孝尚
box making/ Akie Tsuzuki
photo/ Takahisa Suzuki
愛知、蒲郡で活動するaccessories mauさんの
企画するイベントのための箱。
初夏のさわやかなパイナップルのタルトは
nokos à l'étageののこさんがつくってくれました。
mauさんのアトリエでの初めてのイベントなので、
彼女のつくるアクセサリーをイメージして貼り紙を
選びました。
150mm round boxes for early summer event
'mau×analog' at uraya where is a studio of
accessories mau in Gamagouri, Aichi.
It's a box for a tarte à l'ananas by nokos à l'étage.
Papers and clothes for the cover which I've chosen
for mau and nokos.
小さな丸い蓋付きの箱。
身の外側にはmonSakataのグレーの布を、
蓋には実家の倉庫で見つけた古い和紙を
貼っています。熨斗用に染められた裏側の顔料が
赤く滲み出てきれいです。
a small round box.
using grey cloth for the bottom, and dyed red on
an old washi wrapping paper for the lid.
'frame'
制作/ 2015年10月
額装 / 都筑晶絵
画/ 湯浅景子
写真/ 湯浅哲也
frame making/ Akie Tsuzuki
picture / Keiko Yuasa
photo/ Tetsuya Yuasa
湯浅景子さんの小さな絵のための額装。
外枠は濃い藍色のクロスを、内枠は
ボール紙に和紙を貼っています。木の額と
違って見た目にも、持っても軽く、
真ん中の凸に掛けているので取り外す
こともできます。
Frame for a small picture by Keiko Yuasa.
Used a dark indigo cloth for the outer
frame and Japanese washi paper for
the inner frame.
Paper frame looks light and it is lighter
than wooden frame.