「都筑晶絵の仕事展」 2019 1.26 – 2.2 @ippo-plus

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製本家・都筑晶絵の仕事展
2019.1.26.sat – 2.2.sat
12:00 ー 18:00
at ippo plus

製本家・都筑晶絵のこれまでと現在の仕事を知る展覧会。

都筑晶絵さんの仕事に初めて出会ったのは八年前。
グラフィックデザイナー・山口信博さんとの共作、
『十冊の本と箱』の展示でした。山口さんが装丁された
本とその制作過程で捨てられずに残る
“あとかた” を箱に納めることを都筑さんに委ね、
でき上がった十冊の本のための十の箱。
極めてパーソナルな依頼で生まれた箱は、一人の製本家の
瑞々しい感性と創造性に託され、本のエッセンスを閉じ込めた
宝箱のようでした。そのひとつひとつの質感と体温は、
都筑晶絵という作り手を強く印象づける作品群として、
後々まで私の心に残り続けるのでした。

その展覧会から五年後、私はippo plusを開くことになります。
開廊にあたって、芳名帳の制作をお願いしたデザイナーから
「都筑晶絵さんに芳名用紙を納める箱を依頼しています」
と聞いた時の驚きと嬉しさはいかばかりだったか。
思いもよらぬかたちで、都筑晶絵の「箱」を手にしたのです。
本来、大切な書物を保護するための箱の製作も製本家の仕事の
ひとつだと知ったのもこの時です。そのippo plusのための箱は
もちろんのこと、知れば知るほど益々彼女の作り出すものに
心惹かれていくのでした。

この度の展覧会では念願叶い、『十冊の本と箱』を展示できる
ことに加え、山口さんが装丁された新しい本「名句の所以」の
ための箱のお披露目の場ともなります。山口さんの粋な計らいに
都筑さんがどう応えるか、楽しみでなりません。
その他にこれまでに依頼を受けて制作した作品や自身の活動として
ブックデザイナー・山元伸子さんと共に出版した本も展示します。