涙色の花束を君に

2016.04.16

来熊(らいゆう)という言葉をはじめて知ったのは佐々木美穂さんの日記だったでしょうか。高校の修学旅行以来訪れたことはないけれど、CREAでの旅特集で、するめクラブのお三方が訪れた橙書店、海の上に建つ赤崎小学校、くまもん…訪れたいところがたくさんあります。村上さんも高校生のとき以来の来熊と書かれていて、すっかりメロメロになってしまった、橙書店の看板猫のしらたまは無事でしょうか。ニュースの映像を観るたびにこころが痛みます。

あさちゃんと新次郎さんの最後の余韻に浸りつつも、トト姉ちゃんの奮闘ぶりと、ママになって少し歌声がやわらかくなった宇多田さんの声に癒される毎日です。まだ松浦さんが編集長をする前、花森安治と『暮らしの手帖』の展覧会を世田谷文学館でみました。壁一面にずらりと並んだこれまでの『暮らしの手帖』の表紙が壮観で、ふぁーーーとおそらく口を開けて眺めていたら、「そうそう、この号の頃は学生運動が激しくてね。わかる?安保闘争があった頃よ」と話しかけてくださった方がいました。一緒にいたnちゃんが、「大橋さんだよ」とこっそり教えてくれるまでわたしはまったく気づかずいたのですが、花森さんが部屋にこもってしまうとなかなか出てこなくて困ったのよーと、当時の様子を懐かしそうに、うれしそうにお話くださったのを覚えています。スイスに留学していたときに松浦さんが編集長になられて、COWBOOKSで働いていた友人が暮らしの手帖を送ってくれました。日本語に飢えていたのもあって、隅から隅までじっくり何度も読みました。フィクションではあるけれど、トト姉ちゃんが出版社を立ち上げるまでどんな道のりを歩んでいくのか、これからがたのしみです。

いくつかお知らせです。東京、吉祥寺にあるOUTBOUNDにノートとグラシン紙のファイル、B5サイズの箱を納品しました。作品をお店に置いてもらっているのはここだけなのに、なかなか納品できず長いことお待たせしてしまいました。小林さんからRoundaboutのあたらしい場所が代々木上原に決まったと聞いて、次に東京に行くたのしみがまた増えました。名古屋のOn ReadingではナルジアキさんのLiveraryでの連載の作品が展示されています。'糸りとり'展、25日の月曜までです。5月14日からは名古屋城のお堀近くにある、アートラボあいち大津橋でのグループ展に参加します。森北伸ちゃんのキュレーションで選ばれた4人の作家の展覧会です。よかったら!


四月十六日 土曜日(名前のない、焼きトウモロコシのお店も心配です)



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