ヘルシンキ、街歩き

2018.08.06

涼しかった日々がもうすでに懐かしいと書きたいところですが、今年のヨーロッパは100年に一度という熱波がきていて、名古屋ほどではないけれど連日の30度越え、ホテルの部屋でさえクーラーもなくてアイスクリームばかり食べていました。それでも吹く風は心地よく、10時過ぎてもまだ明るい北欧の短い夏をたのしみました。

最初に訪れたのはフィンランド、ヘルシンキ。広場にも公園にもカモメが飛び交う海辺の街です。毎日、陽が落ちる前には眠ってしまい目覚めればもう陽は高く、太陽の光は白く眩く、風も爽やかで旅の初日から足取りも軽くなります。フィンランディアホールを見て、石の教会ではオルガンの演奏を聴きながら見学して、偶然見つけた毛糸屋さんにはお店の方が編んだ毛糸の帽子がいくつもあって冬のフィンランドを想像しました。街の人は皆優しくて、控えめな人柄はかもめ食堂の映画そのままでした。



cafe aaltoにも行きました。アカデミア書店の中にあります。建物内をぐるぐる廻って本を見て、カフェでお茶とケーキをいただきましたよ。

artekを探していて、地図ではここなはずなのにと入った建物には、吹き抜けの天井にaaltoのランプや素敵な家具があり、ショウルームのような趣きです。きょろきょろしていたら受付のお姉さんがどうぞと招き入れてくれました。「一年前までartekはここにあったのだけど、stockmannデパートの隣に引越しました。今ここは銀行です」と丁寧に教えてくれます。ここが銀行!ヘルシンキに暮らすひとがうらやましいぃ。

奈良さんに教えてもらった、COMPANYにも行きました。サイトには住所が二つあって、訪れたのはお店兼アトリエで、Aamuさんがいらっしゃっいました。この日、お店は休みなのに快く入れてくださったのだけれど、棚にある商品よりも作業場にいる彼女が気になってしまった。小さいけれど、二人のフィロソフィーがぎゅっと詰まったアトリエです。同じエリアにあるLOKALはヘルシンキでいちばん行きたかったところ、偶然やっていた展示「Blue things」がとてもよくて、台所用にクロスを一つ買いました。10月には東京でも展示があるのだそう。お店の名前のとおり、フィンランドの作家さんの作品がギャラリーにも隣のお店にも置かれていて、アートとプロダクトと工芸のバランスがほどよい作品が多い印象でした。ここに行く前にDesign Museumで観たTimo Sarpaneva展とも繋がるなぁと思いました。デザイナーと思っていたら、ガラスの彫刻作品もたくさんあって、その流れるような曲線がiittalaの製品にもうまく生かされています。COMPANYの二人がつくるものにも同じものを感じました。プロダクトだけど一つ一つに手の温もりが感じられるのです。

朝食では毎朝いろんなベリーのvitamin juiceをいただいて、ブッフェはどれも美味しくて朝食をたのしみに起きました(笑)ホテルにはサウナもあって、熱された石に水をかけて蒸気を浴びる本場のロウリュも体験しましたよ。ハカニエミの近くのレストランで食べた、ディルの効いた爽やかなサーモンのスープ、市場で食べたムイックという川魚のフライとカレー味のパエリヤも、アジア料理が恋しくなって、シリアラインに乗る前に市場で買ったベトナム春巻きとサンドイッチも美味しくいただきました。書きたいことはまだ山ほどあるのですが、今日はここまで。


八月六日 月曜日(録画した『この世界の片隅に』を観ています)